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オープンコンペに参加する楽しみは、コースとの出会いとか、豪華な賞品とか色々あるけれど、一番のものは「人との出会い」なんじゃないかと思う。
オープンコンペに一人で申し込むと、多くの場合は一人で申し込んだ人同士でパーティーになる。
たいていの場合一人で申し込む人は、なによりゴルフに熱中していて、自分のコースがなくても、時間が自由にならなくても、お金が沢山使えなくても、何とかゴルフをして上手くなりたい、楽しみたいという気持ちを持った人だ。
最近は女性でもそういう人が増えて、懸命にプレーしている姿が微笑ましい。

だが、ごく希に、とんでもない人と同じ組になることもある。
前に描いた「怒れる男」もそうだったけど、このT県のKカントリークラブのオープンコンペで一緒になった男もそんな一人。
年は60前後か...朝の挨拶をしたときに、ろくな返事をしなかった時に「あれ? この男...」と思った。
前の「怒れる男」もそう、こういう類の男は挨拶の返事がきちんとしていないか、生返事なことが多い...そして、自分の名前もはっきり言わない。

ティーショットを打った後、他の人はすぐにカートに乗って待っていたが、この男アイアンをつかんで「歩くから..」と言って、一人で歩き出す。
自分でクラブを持って歩き出すくらいだから、プレーに慣れている人とは思うが、以後会話は一切なし。
飛ばない、あまり上手くない(良くてハンデ10くらいか)...しかし、自分の飛距離を把握しているためか、一番飛んでない自分のボールの所に行くと、パー4でもすぐに打ってしまう。
グリーン側に打ち込むこともしばしば(もちろんオンはしないが)。

そこまではまあ良いのだが、自分のボールを打つとサッサとグリーンに向かって歩いていく。
グリーンが空いてこちらが打とうとしても、その男がフェアウェイの端を歩いているので、何度も「打ちますよーー!」と声を掛ける。
当然、腕に自信のない人はその男のいるところと反対側のラフに打ち込むことが多くなる。
俺が打つときには、グリーンのすぐ横で待っているので、ついその反対側に外すことが多くなる。

コンペなので、ショートホールなどで待ち時間が出来ると、その男はカートに載っている我々から離れて、やたらに携帯電話を掛ける。
ゴルフに来て、何でそんなに沢山ケータイで話すことがあるんだと思うくらいに、電話しっぱなし。
やっと側に来たかと思うと、「遅い!」「何でこんなに詰まって居るんだ!」と怒った後、またケータイ。
他の3人は黙って顔を見合わせるばかり。
とうとう彼とは会話らしいモノは全くなく、ハーフ終了...彼のスコアはボギーペースといったところ。
...ハウスにつくと、その男いきなり「プレーが遅いのでハーフでやめる。」

残った3人、食事をとりながら「何なんでしょうあの人」「初めてですね、ああいう人と一緒になったの」「こんないい天気なのに...それなら来なければ良かったのにね」

ハーフにかかった時間2時間20分...コンペならこんなものだと思うけど。

オープンコンペ...殆どの人はいい人だけど、運悪くこういう人と一緒になることもある...そんな時はナイスショットがディポット跡に入ったみたいなもんだと思って、諦めましょ。