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ゴルフに熱中している人の中には、時折「え?」って言うような「類い希」な能力を持っている人がいる。
仕事関係で知り合って、年に一度くらい一緒にラウンドする機会のある編集者のY氏。
一度回ったコースのホールや自分のショット・スコアのみならず、一緒に回った人のプレー迄を殆ど全部覚えている。

コーヒーを飲みながらのゴルフ談義で、「一昨年回ったXXコースの5番ホールでさあ、君は2打目で..」なんて言われて、まず俺はそのコースを思い出すのに大変な苦労をする(正直、完全に忘れちまっている事の方が遥かに多い)。
やっとそのコースの事を思い出しても、5番ホールがどんなだったかなんて、全く覚えていない。
まして、その2打目がどうだったかなんて、思い出すのは不可能だ。
勿論俺だってラウンドしたことのあるコースでの、強い印象を残したショットを打ったホールなら(なんとか)覚えている。
連続OBを打ったとか、池に3発連続で入れたとか、イーグル獲ったとか、転んで足を捻挫したとか、二桁叩いたとか、狸が出てきたとか、なんてホールなら覚えている。

でも、自分のホームコースでさえ「OOの4番で...」なんて言われたら、「えーーと、まずロング、でミドルで、長いショートの後だから右ドッグレッグのホールだったな...」なんて順番に辿って行かなければ思い出せない。
でも、Y氏はそんなに苦労もせずに、普通に回ったコースの各ホールを全て覚えている。
それも何年も(多分十年以上も)前のも全て、だ。
ラウンド数だって年に30ラウンド以上してるのに。
本人はそれが当たり前と思っているようだけど、他にそんなことまで覚えている人間なんて俺は知らない。
(同じような話では、以前元横綱の北の湖が、相撲界に入ってからの全取り組みを覚えている、ってことを聞いたことがある)

一度疑問に思って、「他のこと(ゴルフ以外のこと)も、そんなに良く覚えているの?」と聞いたことがある。
「いや...言われてみれば確かに覚えているけど、別にそんなに気にした事無いなあ」

...これもきっと、素晴らしい「ゴルフ」の才能なんだろう、と思う。
が、彼のハンデはずっとアベレージのまま。

Y氏は、以前そこでラウンドした事のあるコースに行くと、その時のプレーの内容を全部思い出すと言う。
で、以前のラウンドで失敗したホールでは、「今度こそ」とのプレッシャーが...以前上手く行ったホールでは、それで「また」との力みが...。
結局、あまり良い結果にはならないのだと。

なんだか、「なんてもったいない!」と思うよなあ。
編集者としての仕事の面ではその才能は役立っているようだけど(過去の試合の経過や優勝者等のデータは殆どパソコンいらず...もちろん確認作業はしているとの事)、ゴルフの上達の役には立ってないらしい。
使いようではもっと楽にゴルフも上達し、お金も稼げそうな気がするんだけど...
 

まあ、それに比べると俺は「同じコースに何度行っても、いつも初めてのコースみたい!」...だもの(笑)。
思い出すのは同じ失敗をした後で、「ああ、そういえば前もこれで失敗したんだっけ」なんだから、記憶力なんて「無い」に等しい。


...大叩きがなくならないのはその所為だな。